世界の通貨の図

FXでの通貨ペアの解説

各国の通貨の特徴、そして通貨ぺアとは?、また各通貨ペアによる特徴について解説していきます。

FXの通貨ペアとは?

まず通貨ペアとは?ですが、2種類の通貨の組み合わせのことを言います。

例えば、アメリカドルと日本円の通貨ペアであれば、『ドル/円』(どるえん)と呼びます。または、『USD/JPY』(ゆーえすでぃー、じぇいぴーわい)と表現します。

そして、左側のほうを基軸通貨、右側のほうを決済通貨と分類します。

『USD/JPY』であれば、USDが基軸通貨で、JPYが決済通貨です。

「『USD/JPY』を買う」という意味は、「日本円を売って米ドルを買う」という意味になります。

例えば他には、円関係であれば

ドル円以外に

・ユーロ円
・ポンド円
・オージー円

などがあります。

いつも表記は円が右側ですね。円は基軸通貨ではないことが分かります。

他には、英ポンド/米ドル、オージードル/米ドル、ニュージーランドドル/米ドルを見るとちょっと面白いのですが、普通なら強大なアメリカの米ドルが基軸でありそうなものですが、上記の3つのペアでは、すべて米ドルが右にきていますよね。

これは、もともと、オーストラリアとニュージーランドがイギリス大英帝国の植民地だったころの力関係が影響していて、そのまま残っているんですね。

当時はアメリカよりもイギリスの立場が強かったことがよくわかります。

さて、例えば「50通貨ペア」とは組み合わせの数のことであり、50種の通貨のことではありません。

「米ドル/円、ユーロ/円、英ポンド/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドル、ユーロ/英ポンド」のように、4カ国でも6通貨ペアが生まれます。

複数の通貨に投資をしてリスクの分散をしよう

FXでは、あまり人気のないマイナーな通貨にも投資ができます。

まあこれは、高金利のスワップポイント狙いの中長期での投資となるんですけれども、例えば、南アフリカランドとかトルコリラが良い例です。

あるいは比較的先進国の中の、オーストラリアドルですとか、ニュージランドドルなども、わりと高金利通貨で人気があります。

ただ、やはり先進国は安定性があるので、金利も段々落ちてきます。

そうなると、やはり高金利通貨のスワップを狙うのであれば、南アフリカランドとかトルコリラが対象になる事が多いです。

FXで基本的なトレードスタイルとしては、先進国の比較的安定したメジャー通貨を使って、価格変動による為替差益を狙うスタイルと、先ほどのような新興国の高金利通貨のスワップを狙うというスタイルに分けられます。

そういった、性格の異なる通貨に分散投資していくことで、ある程度リスクを抑えることも可能となります。

例えば、基軸通貨ペアどうしの組み合わせということで、ユーロ/米ドルで為替変動を狙った短期トレードで差益を積み重ね、それと並行して、南アフリカランドなどのマイナー通貨でスワップポイントを狙うというような異なる組み合わせの運用をする方法もあります。

FXでおすすめの通貨ペアはユーロ/ドルから始めてみよう

EUR/USD(ユーロドル)の図これは絶対ということではないんですけど、それぞれ好みがありますが、FXを始める時はユーロ/ドルからやってみることをおすすめします。

でも一般的に日本でよく言われるのは、「米ドル/円で始めることが鉄則」という声もよく聞くと思います。

その理由は、日本人なんだから円が身近にあって、変動要因も頻繁にニュースになるからなんですね。

でも、為替市場の取引量では、米ドル/円ではなく、ユーロ/米ドルが最大であり、世界経済とリンクして世界中の経済指標に反応する通貨ペアなので、動きが活発なんですね。

動くということは、それだけトレードチャンスが多くなるんです。

もちろん、マイナー通貨のように、軽くスコスコと動いて読みづらい動きをするのではなく、ズンズンとしっかり動いていきます。

他の通貨ペアと比べると、読みやすいということです。

ですので、ユーロ/ドル(EUR/USD)の通貨ペアでFXトレードを始めてみることをおすすめします。

もちろんドル/円が悪いわけじゃないんですけど、円というのは、他の基軸通貨に慌ててついていくような急な動きになるという特性が少しあるんです。

USD(米ドル)は世界一の取引量

USD(米ドル)の図米ドルは、世界の基軸通貨になります。信用力が高い通貨になります。

ですので、アメリカの経済指標というのは最も注目される情報になりまして、他の国の通貨と比べても、米ドルについての情報量はかなり多くて、また早く伝わってきます。

特に毎月の第1金曜日に発表されるアメリカの雇用統計は、アメリカだけじゃなくて、世界の為替レートの変動を誘発するくらい影響力が大きいんですね。

経済指標関係では、アメリカの失業率とかGDP(国内総生産)はもちろんですね。

アメリカのGDPの約70%は個人消費ということで、影響力がとても大きいんですけども、そうなると「アメリカの雇用統計が改善することで世界中から商品購入が連想できる」と市場参加者が解釈するんですね。

ユーロはドイツの影響を受けやすい

EUR(ユーロ)の図ユーロはEUの共通の通貨であることは、あなたもご存じだと思いますが、ユーロを使っている国はドイツ、フランス、イタリアなど17カ国というたくさんの国が使っています。

でも、ユーロを使っている国々では経済格差が激しくて、GDPが一番大きいドイツがリーダー格となっているので、ドイツの指標を追えば事足りるケースが多いんですね。

それと、ECB(欧州中央銀行)はドイツのフランクフルトにありますし、ユーロを牽引しているシンクタンク「IFO経済研究所」によるドイツ企業の景気をリサーチした「IFO景況感指数」のチェックをしておくと、ユーロの動きに参考になるのでおすすめです。

GBP(英ポンド)は一日の変動幅が大きい

GBP(英ポンド)の図ロンドンと言うと、先進国の中でも銀行や保険といったシティなどの金融サービス業が強いんですけれども、北海油田のブレンドオイルを持っているんでオイルマネーの流入もかなりあって、原油価格に影響される面があるんです。

もともと大英帝国時代に産業革命の発祥地として工業が発達しましたが、そのあとに世界中にある巨大な貿易圏に売りさばくといった歴史があるので、金融商社系のビジネスが強いんですね。

さて、英ポンドはとにかく値動きが激しいです。

ですので、それを狙ってスキャルピングなどの超短期取引で為替差益を狙っている人が多くて、イギリスポンドの通貨の取り引きはプロや上級者に好まれる傾向があります。

逆に言うと、値動きが激しいので初心者はついていきずらいですから、FXに慣れるまではポンドのペアは避けましょう。

AUD(豪ドル)は商品市況の影響が大きい

AUD(豪ドル)の図AUD(豪ドル)は商品市況の影響が大きいんですが、それはオーストラリアが資源輸出国だからです。

(「商品市況」というのは、鉱物資源なんかの取引市場の動きのことです)

豪ドルは国内情勢以外にも、中国の要因で変動することが多いです。

オーストラリアは資源関係の輸出比率が高いんですが、中国がとても大きな消費量を持っているために、中国の経済指標発表によって豪ドルが動き始めることもあるんですね。

中国の経済指標が悪いとAUD(豪ドル)も売られる・・・ということです。

オーストラリアも中国も、東京時間に経済指標や政策金利発表がありますので、発表日と時間は把握しておく必要があります。

それでもオーストラリアは先進国であり、政治経済も安定している国です。

他の先進国が低金利政策をとっているので、相対的にオーストラリアの金利が高く感じられ、その差がスワップとして魅力になります。

先進国としての安定感があって、さらにスワップポイントも狙えるということで、AUD(豪ドル)は中長期狙いの投資家に人気があります。

 


 

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